2019年1月19日土曜日

昭和28年4月右14日の沼津朝日新聞社記事「本通りアーケード建設実現へ」




防火美觀地區指定
 七日付 官報で正式に告示さる
本通アーケード實現へ
 本通りアーケド建築計画はさきに建設大臣の諮問に封する都市計画地方審議會の全面的に支持する旨の答申が行われ、建設省では四月七日付官報で防火地域指定(四九七號)美觀地區指定(四九六號)都市計画道路指定(四九五號)が正式に告示され、市當局では直ちに防火建築促進に關する意見書を提出した。
 これによって、本通共同住宅建設組合六十五戸の總建積二二六七坪、總工費一億二千四百七十二萬七千三百五十円の鐵筋コンクリート二階建の画期的な建築が五月ごろには着手されることになる。防火建築に封する、二千三百七十八万七千国の補助金は國庫の半額と市の四分ノ一は問題ないが、五九五万円の縣補助も必ず獲得できると市當局では見ている。
五月末に着工 秋には新装の商店
 本通共同佳宅建設組合理事一長岡田人嗣氏談正式に認可になるのは五月初めと豫想されるから着工は五月末になるだろう。工事は地主との話合いが完全についた團地からはじめるのが至當だと思う。階下の完成は三ケ月か三ヶ月半と見られるから、この秋には一部新らしい商店がお目見得する。二階まで完成するには半年かかると思う。縣補助も期待理想は三階建て
 落合都市計画課長談
先日視察した鳥取市では駅から縣道までの問一キロ半が防火地域で目抜通りにずらりと三階、二階の鐵筋コンクリートやブロツク建築が並び、まさに偉觀だった。これに對する補助金は九千萬圓で縣も市もポンと出した。こういう例があるから静岡縣が六百萬圓の補助金をしぶることはないと思う。先進地を視察して防火帯は三階建の方がよいことに氣がついた。沼津も南北に防火帯を延長して將來立派なものにしたい。
【沼朝昭和28414日号】

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