あさぎり号 静岡駅まで来て!
長谷川徹
ブルルン、ブルルンと電話が呼ぶ。
「私、清水市民の瀬戸と申します。先のNHKテレビを見て、すぐ電話をと思っていましたが、時間がたってしまってからの突然の電話で失礼します」と話が始まりました。
「テレビでは、あさぎり号の利用者が落ち込んでいるとのことですが、静清地区の市民はあさぎり号が静岡まで乗り入れてくれたなら、大いに利用したいと思っている人達が多いんです」と話が続く。
実は、NHK県内ニュースで、沼津と東京・新宿問を結ぶ小田急電鉄の直通電車「あさぎり号」の特集を組んだ番組があり、あさぎり号の沼津駅乗り入れ運動に取り組んだ当時の沼津商業青年部連絡協議会の会長だった私がインタビユーに答えた場面も放映されました。
私達は、あさぎり号乗り入れを沼津の活性化のためと捉えていたのに対して、小田急とJRは観光地伊豆への交通アクセスとしていたことの考え方の違いを話すとともに、通勤などで使い勝手の良いダイヤにするなど、小田急、JR、行政が話し合っていくことが必要ではないか、とインタビユーの中で問題提起しました。
「静清地区の市民は東京に出掛ける場合、静岡に出て新幹線を利用、また、一日二本の東海号を利用していますが、特に新宿、町田方面への利用者にはあさぎり号を利用出来ると大変便利で快適な旅が出来るわけです。静岡、清水地区の我々の仲間の中でも、あさぎり号で御殿場、町田、新宿方面へ一本で行くことが出来ればいいな、という話はよく出ているんですよ」。
さらに話は続きました。「たまたま、あなたのインタビユーを見て、このような気持ちを持っている沼津以西の市民がいるということ、また、利用者復活運動の一つの考え方としてお知らせしたく電話をしたんです」。
あさぎり号利用の落ち込みは静岡駅まで延びることによって、改めて利用者復活になるのではという清水市の瀬戸恒雄氏からの電話でした。
東京(特に新都心)への交通のアクセスとして、在来線利用者が熱い思いを持っている県民がいることを感じ、沼津市民の皆さんにお知らせしたく、この欄を利用しました。
市民の皆様のあさぎり号利用者向上に対するどのような御意見でも結構です、ぜひ、当方にいただければありがたく思います。その折にはFAX、または手紙にていただきたくお願い致します。
送り先は〒四一○-◯八三二 御幸町一四の五、沼津商工会議所内、沼津観光協会事務局・長谷川徹宛て。FAX三四-三〇六〇。
(沼津観光協会副会長、大手町)
【沼朝 平成12年11月25日(日)「言いたい放題」】
現在(令和2年)あさぎり号は沼津駅乗り入れは終わっています。
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