駿府城本丸入り口発見
あす見学会 升形虎口石垣の一部
静岡市が同市葵区の駿府城公園で行つている2018年度の発掘調査で、徳川家康が築いた駿府城本丸の入り□の建造物である天守下門(したもん)を含む升形虎口(ますがた
こぐち)の石垣が見つかったことが21日、関係者への取材で分かった。市は23日に市民向けの現場見学会を開いて解説する。
発掘された遺構は天守台の石垣とは石の積み方が異なり、角度がより垂直に近い。天守台東側の石垣と接続した状態で見つかった。
現存する駿府城の絵図から、本丸には三つの入り口があったとされ、発見されたのはその一つとみられる。本丸入り口の遺構が見つかったのは初めて。石垣から分かる構造や大きさは、絵図から推察される虎口とほぼ一致するという。
市歴史文化課は「城を守るための構造がしっかり造られていたことが分かる発見」と指摘している。18年度の発掘調査では、このほか豊臣秀吉が家臣に築かせたとみられる天守台跡や金箔(きんぱく)瓦が見つかっている。
23日の見学会は、普段、立ち入れない北東の堀の底から天守台と升形虎口の石垣を見比べ、発掘調査員の解説を聞く。解説の開始時間は午前9時半、11時、午後1時半、3時の計4回で各回約30分。参加無料。小雨決行。
問い合わせは市歴史文化課〈電054(221)1085>へ。雨天時の開催可否は発掘現場事務所〈電054(255)5866〉(23日のみ)へ。(政治部・内田圭美)
【静新平成31年2月22日(金)朝刊】
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