2019年2月5日火曜日

平成15年12月の沼津丸井撤退新聞ニュース


(沼津朝日平成15年1210日号より)
全店大型化の波に乗れず
丸井「検討したが難しかった」
大手町地区再開発への影響必至
さらに商業空洞化進む中心市街地
先週末、市街地の一等地に位置する大型店閉店・撤退の情報がもたらされた。既に帰宅した社員もいたが、残る社員の間に激震が走った。ショックだった。沼津駅前の再開発を計画している沼津市にとっても痛手だろうと思った。「寝耳に水」「晴天のへきれき」とは、まさにこのこと。沼津市が描く再開発の青写真に大きな影響を与えることは必至だ。
丸井本社広報部の話来年五月上旬をもって閉店する。沼津店は全店の中で唯一エスカレーターのない店で各店の大型化が進む中、品揃えなどの面からもお客様の満足のいくものがご用意出来なかった。大型店化を検討した時期もあったが難しく、やむをえず閉店することになった。

(静岡新聞平成15年1210日朝刊より)
丸井沼津店5月閉店
忠商業地集客力低下は必至
丸井(東京)が沼津市大手町の丸井沼津店を来年五月の大型連休明けに閉店し、撤退する方針を決めたことが九日、分かった。同店はJR沼津駅南口に広がる商店街の中核店舗。市が進める駅前再開発ビルが商業施設から住居中心の構成になったことに加え、撤退で中心商業地としての集客力低下は確実で、地元商店街や沼津商工会議所は深刻に受け止めている。
同店は七階建て、売り場面積三干八百六十八平方㍍。一九六六年(昭知四十一年)九月にオープンした。しかし、売リ場が狭い上にエスカレーター設備もなく、「店舗大型化を進めている中で、品ぞろえや設備面で十分なレベルにすることができなかった」(広報部)という。一時は駅前再開発ビルの核テナントとして入居する話も浮上したが折り合わず、最終的に閉店を決めた。跡地利用は決まっていない。
中心商店街に衝撃
「街の真ん中に爆弾が落ちたような衝撃」。沼津市の中心商店街を引っ張ってきた丸井沼津店の閉店が明らかになった九日、地元商店街は驚きを隠さなかった。歳末商戦を迎える中、商業関係者からは「沼津全体のイメージ低下が気掛かり」「駅前という立地がもはや有利に働かないということか」と不安視する声が相次いだ。JR沼津駅南口から同店を経て仲見世商店街に抜けるのが、市内でもっとも通行客の多い場所と言われる。しかし、駅前では近年、十字屋、ニチイ、長崎屋が撤退するなど大型店が振るわない。
同市商店街連盟の芦川勝年会長も「これからの商業地は立地ではなく、魅力ある個店がどれだけ多くあるかが問われるのではないか」と指摘する。同市が中心商業地再生の目玉として、駅南口で進める再開発ビルの専門店誘致にも、丸井の撤退がイメージ的にマイナスに働くことを市関係者は危ぐする。山田寧助役は「商店街のにぎわいには買い物客の回遊性確保が重要。影響は大きい」と懸念している。

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