2018年3月1日木曜日

歴史遺産をどう遺し、どのように活用するか?松崎元樹講演



文化財活用の方法を探る
学習会で東京都の例など学ぶ
高尾山古墳を守る会(杉山治孝会長)による考古学学習会が二月二十五日、市立図書館講座室で開かれ、七十三人が聴講した。
又化財活用について考える前半と、古墳保存問題の現状報告を行う後半による二部構成で、前半は東京都埋蔵文化財センターの松崎元樹氏が、後半は同会関係者が講師を務めた。
松崎氏は、同センターの広報学芸担当課長で、日本考古学協会の役員でもある。講演では、近代日本の文化財破壊と保護の歴史を解説したほか、遺跡の調査や保存に市民が参画するパブリック・アーケオロジーの概念を紹介した。
そして、この概念の具体例として、自身が関わってきた東京都の事例を取り上げ、考古学の研究成果を地域住民の生涯学習と融合させるための取り組みについて話した。
松崎氏が勤務する同センターでは、地域の学校による見学や出前授業に対応しているほか、古代の土器や勾玉(まがたま)作りなど様々な体験行事を開催しているという。
また、府中市の武蔵府中熊野神社古墳の保存を扱った映像が上映され、市民向け説明会の参加者の中から保存運動の機運が起こり、保存会が誕生したことなどが伝えられた。
後半は、昨年十二月の市議会全員協議会で報告された内容を基に、古墳と道路の両立整備方法の概要や整備スケジュールなどが解説された。
4日に高尾山古墳の現地見学会 
高尾山古墳を守る会は、同古墳の現地見学会を四日午前九時から開く。当日は参加自由、現地集合。
【沼朝 平成30年3月1日(木)号】



当日配布資料↓

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