2016年2月28日日曜日

第3回高尾山古墳・道路整備両立協議会終わる


第3回高尾山古墳・道路整備両立協議会
平成28年2月2日(火)10:00~12:00
プラザヴェルデ401会議室
最終協議会が開催された。

6案提出、尚、学者3名B案を推薦して会議が終わる。





古墳北にT字交差点検討
沼津高尾山
道路と両立市長意向

都市計画道路「沼津南一色線」の建設予定地にある3世紀前半築造とみられる前方後方墳「高尾山古墳」(沼津市東熊堂)の現状保存と道路建設の両立策について、栗原裕康沼津市長は2日、古墳の北側に丁字交差点を設け、西側に4車線の道路を造る案を検討する意向を明らかにした。
同案は、沼津市が同日、市内で開いた有識者を交えた協議会(議長・大橋洋一学習院大法科入学院法務研究科長)の最終会合(第3回)で、大橋議長ら3人の学識経験者が実現可能性が高い案として推奨した。
渋滞や事故の防止策を講じる必要はあるものの、事業費が約5億円と市が示した全9案の中で最も少ない上、建物補償が3件と比較的少ないことを理由に挙げた。古墳の保存後に史跡として活用しやすいことも重視した。
栗原市長は協議会終了後、「推奨をもらったので、そこから取りかかるのが筋」と語った。昨年6月に市議会が可決した一般会計補正予算に盛り込んだ墳丘の取り壊しを前提にした古墳の調査費5100万円は来年度に繰り越すと述べた。今後、両立策の財源を確保するため、ふるさと納税や寄付金を募る考えも示した。
【静新平成28年2月3日(水)朝刊】

有識者3委員がT字路線案
高尾山古墳と計画道路両立協議会

「高尾山古墳保存と都市計画道路(沼津南一色線)整備の両立に関する協議会」の最終回となる第3回会合が二日、プラサヴェルデ会議室で開かれた。今回は、古墳迂回道路の再御設計案についての詳細な検討が行われ、委員五人のうち有識者委員三氏連名という形で「T字路四車線」案が推奨された。栗原裕康市長は協議会後、同案採用への強い意欲を表明した。
副知事の頑強な異論も
栗原市長は賛意を見せる
三氏連名で推奨された「T字路四車線」案は、上下四車線一体で古墳を迂回して沼津南一色線を開通させるために庫角のカーブを設けるというもので、カーブ部分が一T字型の交差点となる。国道一号と国道二四六号を結ぶ沼津南一色線が〃「〃形でカーブし、そこに北側から在来の市道一六七二号線が交わる。
この案は、朝夕の通勤ラッシュ時における交差点付近での渋滞発生や、交差点を曲がりきれない車両による事故発生などの可能性が指摘される一方、事業費が約五億円で諸案の中では最少であること、古墳と隣接神社が史跡回遊エリアとして活用可能になることなどの利点が挙げられ、有識者委員の評価を受けた。
ただし、整備事業のためには約一、四〇〇平方㍍の土地取得が必要で、三件の建物が立ち退きによる補償の対象となり、そのうち一件は再補償。
T字路案以外にはS字力ーブによる道路迂回案、トンネル案、これらを組み合わせた案など八案が市側から提示されていた。
他案については、トンネル案は、上下四車線を全てトンネル化した場台は事業費が五十億円を超えて高額となること、S字力ーブ案は建物補償が十件(うち再補償五件)となり近隣住民への負担が過大であることなどがそれぞれ非現実的と見なされた。
協議会には、大橋洋一委員(学習院大学法科大学院法務研究科長)、久保田尚委員(埼玉大学六学院理工学研究科教授)、矢野和之委員(文化財保存計画協会代表取締役、日本イコモス国内委員会事務局長)の有識者三氏と県幹部の難波喬司委員(副知事)、杉山行由委員(県教育次長)が出席。議長は、これまでと同様、大橋委員が務めた。
また、国土交通省街路交通施設課長の神田昌幸氏と、文化庁主任文化財調査官の禰宜田佳男氏がアドバイサーとして同席した。
今回の協議会終盤、大橋議長は協議会全体の結論としてT字路案を推すことで委員各氏の合意を取り付けようとしたが、難波委員が「判断は市長が行うことになっている。この場で判断のようなものを下すべきではない」などと頑強に異を唱えたため、大橋議長、久保田委員、矢野委員の三委員による推奨という形になった。
大橋議長は競技会終了後、報道各社への会見に応じ、「沼津市からは情報が洗いざらい出てきたので驚いた。今回はシナリオなしのぶっつけ本番で議論を進めた。市民に情報を公開しながら進めてきたので、(公共事業のあり方としては)画期的なモデルケースとなるのではないか」と話した。
票原裕康市長も会見に応じ、推奨案に対しては「この案から考えていきたい。誰が見てもそうだろう。五億円というのは決して安いとは言えないが、この案から取り掛かるのが基本だ」とした。
さらに、今後の課題については、都市計画決定の変更手続きや、委員からも指摘されたT字交差点実現のための県公安委員会との協議などがあることを示しながら、条件が整えば推奨案を「一気呵成に進めたい」「早ければ早い方がいい」との考え方を示した。
道路整備事業費に必要とされる五億円のうち、半分は国土交通省などからの補助金が使用されるため、市の負担は約二・五億円となるが、今後の史跡整備などに追加投資も必要となる。
財政面の問題について市長は、「(高尾山古墳には)多くの関心が寄せられた。沼津の一つの宝として、その整備のために、ふるさと納税によつで市内外から広く寄付を集めることを真剣に考えたい」と語った。
【沼朝平成28年2月3日(水)号】

古墳保存へ道路迂回
静岡・沼津 取り壊し免れる
都市計画道路の建設で取り壊される予定だった高尾山古墳(静岡県沼津市)の現地保存と道路の両立を検討していた同市の有識者協議会(議長=大橋洋一・学習院大法科大学院法務研究科長)は2日、古墳を迂回(うかい)する道路案を栗原裕康市長に提示した。栗原市長は協議会の結論を尊重する姿勢を示しており古墳の現地保存が確定した。
日本考古学協会が昨年5月25日、保存を求める会長声明を発表したが、市は同日、取り壊しを発表。保存運動が起き、栗原市長は8月6日に白紙撤回を表明し、協議会に代替案の検討を委ねた。
協議会はこの日、六つの迂回道路案を提示した。このうち、委員5人中3人が丁字交差点を新設して道路を全て古墳西側に迂回させる案を推した。ほかの委員からも異論はなかったが、道路建設は県公安委員会との協議が必要なため、絞り込みは避けた。他の5案も上下線分離やトンネルで古墳を避ける内容だ。市は県公安委と協議後、県と協議して都市計画決定を変更し、迂回道路建設を進める。「高尾山古墳を守る市民の会」の杉山治孝代表は「市民の力が委員に通じた」と喜んだ。【石川宏】
高尾山古墳
静岡県沼津市東熊堂(ひがしくまんどう)にある前方後方墳。墳丘は全長62㍍、全幅推定34㍍。230~250年ころ築造と推定される。国史跡の弘法山古墳(長野県松本市)と並び、この時代では東日本最大級。1961年に計画決定された都市計画道路建設に伴う発掘調査(2005~09年)で古墳と判明した。
【毎日新聞平成28年2月3日(水)地方版】

沼津・高尾山古墳保存へ道路計画案
◆西側に迂回「丁字路4車線」

高尾山古墳保存と道路両立を考える協議会の最終会合=2日、沼津市大手町のプラサヴェルデで
写真
東日本最古級とされる高尾山古墳(沼津市東熊堂(くまんどう))の保存と都市計画道路の整備の両立を考える沼津市の協議会(議長・大橋洋一学習院大大学院教授)の最終会合が二日、市内であった。委員からは、古墳西側に丁字路交差点を設けて迂回(うかい)するルートの事業費が最小の上、実現可能性が高いと評価する意見が多く、市はこの案で古墳保存と道路整備を始める方針を示した。栗原裕康市長が「できるだけ早く」結論を出す。

協議会はこの日、昨年十一月の前回会合で市が示したトンネルや迂回ルート九案を、交通機能や事業費の観点から検討。多くの委員が「西側丁字路四車線」案を推した。事業費が五億円と最小で、古墳と神社一体での保存が可能であり、見学用歩道も整備しやすいなどの長所があるためだ。

ただ、「県の認可がおりない場合もあり、一案に絞るべきではない」との意見も出たことから、立ち退きを求める建物の再補償などの課題が少ない六案を候補と結論付けた。



会合後、栗原市長は西側丁字路四車線案について「まずこの案から取り掛かる」と述べた。都市計画の変更や信号設置の可否などについて県や県公安委員会との協議を始めるとした。

傍聴した古墳保存派の学者や市民からは、丁字路四車線案に賛成する声が上がった。日本考古学協会理事の篠原和大(かずひろ)静岡大教授は「古墳がしっかり利活用できる案。実現できるよう努力してほしい」と話した。高尾山古墳を守る市民の会代表の杉山治孝さん(82)は「古墳が残ったあとの活用にも配慮されていて良かった」と評価した
【東京新聞webニュース平成28年2月3日(水)】


公式議事録

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