2018年7月11日水曜日

ふるさと検定 匂坂信吾




ふるさと検定 匂坂信吾
 愛知県岡崎市で平成二十二(二〇一○)年から二十八(一六)年まで七年間続いた「家康公検定」は、昨年は中断したものの、今年は改めて「新・家康公検定」として復活することになったそうです。
 その実施要項のパンフレット表紙には、家康公と家臣団ゆかりの地として全国十二の城の位置と城主の似顔絵が描かれています。
 家康公は江戸城の城主として大きめに描かれていますが、三河出身で小田原城主の大久保忠世と共に、弟で沼津城主の大久保忠佐も登場しています。
 今年の検定試験は、十月七日()午前十時三十分から岡崎商工会議所及び岡崎信用金庫本店で行われ、申込期間は八月六日()までとなっています。
 こうした「ご当地検定」は、二十六(一四)年七月三日付の日本経済新聞によれば、十五(〇三)年に始まり、ブームの火付け役となった「博多っ子検定」(福岡市)が最初とされますが、二年後には募集を打ち切ったとのこと。
 また、「明石・タコ検定」(明石市)や「倉敷検定」(倉敷市)も数年間で中断しているようです。
 一方では、「ナマハゲ伝道士認定試験」(秋田県男鹿市観光協会)や「京都・観光文化検定試験」(京都商工会議所)などは知名度が高く、現在も継続しているようです。京都の検定は、全国から毎年平均七千五百人が受験するとのこと。
 わが沼津で検定を行うとすれば、どんな目的や万法が考えられるでしょうか。
 今月十四日()午後一時半から市立図書館四階視聴覚ホールで開催する「沼津ふるさと講座」では、家康公検定の問題作成に関わった「おかざき塾歴史教室」主宰の市橋章男氏が、昨年に続いて講師を務めます。
 昨年は「大久保忠佐と岡崎」をテーマに素晴らしい話を伺うことができましたが、今回は、家康公検定や、小・中学生を対象に実施している家康公作文コンクールが、歴史・文化のまち岡崎のまちづくりの根幹をなすものとの観点から話されます。
 当日のテーマは「家康公の存在と歴史学習ー歴史の現場に立つことー」で、市橋氏が岡崎市や商工会議所の職員、報道関係者や岡崎城の観光ガイドさん達を対象に、ここ二年間で三十回あまり行ってきた勉強会の実績を基にした講座ですので、沼津での歴史学習のあり方を学ぶことができると思います。
 昨年同様、岡崎の様々な映像を交えた楽しい講座が期待できますので、多くの皆様の参加をお待ちします。入場無料で先着順です。
 なお当日は、本会が沼津市民間支援まちづくりファンド事業補助金を受けて三月に作成し、市内の小・中学校や市立図書館などに配布し、好評をいただいている「沼津まちなか歴史MAP」を参加者に提供します。
 また希望者には、市橋先生持参の「家康公検定パンフレット」を差し上げます。
(沼津郷土史研究談話会=略称・沼津史談会=会長)
【沼朝平成30711()言いたいほうだい】

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