2021年1月8日金曜日

日本初の鉄道 遺構を公開 東京・高輪築堤

 


日本初の鉄道 遺構を公開

東京・高輪築堤

 JR東日本は8日、1872年に日本で初めて鉄道が開業する際に造られ、東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した「高輪築堤(ちくてい)」の遺構を報道陣に公開した。

 JR東や港区教育委員会によると、築堤は1870年着工で、現在の田町駅付近から品川駅付近の27㌔の間に造られた。幅は64㍍で、当時の錦絵には海上の築堤を走る蒸気機関車が描かれている。昨年7月、駅周辺の再開発工事中に発見。1㌔余りにわたって断続的に確認され、調査を進めている。

 公開された遺構は、斜面の下に石が整然と並んでいた。線路の下に船を通すための水路の跡もきれいに残り、付近は波消しのための材木が無数に突き出していた。

 JR東は築堤の映像を、10日午前10時から12日午後6時まで、ユーチューブで公開する。

【静新令和318日(金)夕刊】

鉄道開業時の構造物「高輪築堤」公開 東京湾へのレール敷設用

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日本で初めて鉄道が開業した明治時代に、東京湾にレールを敷くために築かれた構造物が東京 港区で見つかり、JR東日本は、鉄道の歴史を伝えるための貴重な資料だとして保存や移築の方法について検討するとしています。

 

この構造物は、JR東日本などが進めている東京 港区の高輪ゲートウェイ駅の周辺の再開発工事などで、去年7月に地中から掘り出され見つかったもので8日、報道公開されました。

 

盛り土をして側面に石を積んだ構造で高さは4メートルほどあり、「高輪築堤」と呼ばれています。

 

JR東日本や港区の郷土歴史館などによりますと、明治5年に新橋と横浜の間で日本で初めて鉄道が開業した際、東京湾の海上にレールを敷くために築かれた長さ2.7キロあったうちの一部で、合わせておよそ770メートルあります。

埋め立てられる前は築堤を列車が走る姿が海の上を走っているように見えたということで、その様子を描いた色鮮やかな錦絵も多く残されています。

 

築堤のある場所は、2024年度末までに商業ビルなどを建てる予定になっています。

 

JR東日本の担当者は「築堤は明治初期の鉄道の歴史を後世に伝えるために大変意義深いものだと考えていて、有識者と連携して調査を行ったうえで一部保存や一部移築を検討したい」と話しています。









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