2022年4月3日日曜日

江原素六とゆかり 名主の子孫沼津訪問 【静新令和4年4月3日(日)朝刊】

 

江原素六とゆかり 名主の子孫沼津訪問


 明治から大正期に沼津の教育や産業の振興に尽力した江原素六が旧幕府軍として戊辰戦争で重傷を負った際、素六を助けた名主の子孫石井秋弘さん(68)ら千葉県船橋市の山野町内会の関係者らがこのほど、沼津市を訪れ、頼重秀一市長に当時の状況を説明したり、市内のゆかりの地を巡ったりした。

 素六は1868年、千葉県船橋市、市川市で起こった市川・船橋戦争で重傷を負い、山野町の村人に助けられた。名主石井金左工門などに1カ月間かくまわれたという。郷土史家新川博さんが調査して詳細が判明した。

 石井さんは「先祖が名主ということも知らなかった。これから交流を深められたら」と話しだ。頼重市長は「かくまってくれた人がいたから沼津も素六先生と縁を持つことができた」と感謝した。

 同町内会の関係者は素六の功績を紹介する明治史料館(同市西熊堂)や、江原素六先生記念公園()などゆかりの地を訪れ、歴史に思いをはせた。江原素六先生顕彰会に寄付も行った。

【静新令和443日(日)朝刊】

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