すばらしき街・沼津② 匂坂信吾
沼津史談会は、八月三十日(日)午後一時から市民文化センター大ホールで開催される沼津駿河ライオンズクラブ創立三十周年記念事業「すばらしき街・沼津」に他の二団体と共に協賛し、私から郷土史の一端を紹介します。
史談会では平成二十五年度から毎月、「歴史を生かした沼津のまちづくり」をテーマに市民公開講座「沼津ふるさとづくり塾」を開催しています。
今、私たちが第一に考えているのは、明治二年一月開設の沼津兵学校が、平成三十一年一月に創立百五十周年の節目の年を迎えるため、二十八年度から三年計画により記念事業を実行することです。
沼津兵学校附属機関として現在の西条町に設置された陸軍医局(医学所)は、兵学校閉校後は「沼津病院」「駿東病院」となって昭和二十年七月の沼津大空襲で焼失するまで八十年近く存続して地域医療発展のために貢献しました。
しかし、このことについては今まで十分な顕彰活動が行われていません。そこで本会と沼津医師会とが中心となり、関係機関、団体の皆様と共に記念事業に取り組んでいくため、現在、その準備を始めていますので、当日は初めて、基本的な方針などについて話す予定です。
もう一つ考えているのは、まちづくりを進める方法として、本会会員や会員以外の有職者の参加を得ながら、郷土史に関連する研究活動を積み重ね、地域資源の発掘や顕彰を進めることです。来年四月に始める新しい講座計画を作成する中で、具体的な進め万を検討しているところです。
その契機となったのは、愛知県半田市の「はんだ郷土史研究会」の取り組みです。
同会は発足後十年の若い組織ですが、地元の人たちが毎月第三日曜日の「ふるさと講座」に参加し、楽しく、真剣に活動を続けています。
来たる十五日(土)午後一時三十分から市立図書館四階、第一・二講座室で「はんだ郷土史研究会」幹事の西まさる氏、吉田政文氏が講師となり、明治三十二年から昭和初期まで半田に存在し、約三十年間で一万五千人の社会的弱者を支援した「榊原弱者救済所」の史実発掘などに関する講話をされます。
同旧才女は、日本の更生保護制度の歴史上、重要な一ページを飾るものですが、平成二十一年六月に事実を突き止め、関係者や地域住民、自治体や国に働きかけて保存・顕彰に至る原動刀となったのは、この研究会でした。
今回の講話は、第5回「沼津ふるさとづくり塾」の講座として行いますが、福祉関係者をはじめ、皆様の積極的な参加をお待ちしています。
先着百人、資料代五百円(会員無料)が必要です。
問い合わせ先=匂坂(さぎさか)電話〇九〇ー七六八六ー八六一二。(沼津史談会副会長、小諏訪)
【沼朝平成27年8月9日(日)言いたいほうだい】
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