沼津市、あす現地説明会
興国寺城跡で 土橋遣構確認
日吉廃寺跡の調査経過も
沼津市は11日、国指定史跡「興国寺城跡」(根古屋)と7世紀後半~9世紀初頭にかけての寺院跡「日吉廃寺跡」(富士見町)で進めている発掘調査の現地説明会を開く。興国寺城跡では2016年度調査の結果、二の丸と三の丸をつなぐ土橋の遺構や外堀の痕跡を確認した。 (策部総局・中村綾子)
興国寺城跡は戦国時代に関東一円を支配した小田原北条氏の祖、北条早雲の旗揚げの城として伝えられる。市は03年度から本格的な発掘を開始し本丸など大枠の調査を終了。16年度調査で見つかった土橋は、石積みの列などから数回にわたって改修。補強されたことが分かったという。
日吉廃寺跡は豪族が立てた氏寺と考えられていて、これまでに塔址(とうあと)の礎石列や柱穴列、仏像の一部などが出土したが、基礎部分などの重要遺構は確認されていない。16年度調査では一帯が水田耕作で大規模に改変されていたことが分かり、市文化財センターの担当者は「寺院があったことは間違いないと思われるが、推定していた伽藍(がらん)配置などは再検討する」と話している。
説明会は日吉廃寺跡が午前10時から、興国寺城跡が午後1時半から。希望者は直接会場へ。
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