青森・三内丸山遺跡
縄文中期土器 破片に人物画
青森市三内丸山の三内丸山遺跡で出土した縄文時代中期後半(約4300年前)のものとみられる土器の破片に人物が描かれていることが分かり、青森県文化財保護課が8日発表した。
同遺跡で絵が描かれた土器が発見されるのは初めて。文化財保護課によると、絵を施した土器は縄文時代後期にはあるものの中期のものは少なく、全国的にも珍しいという。同課によると、煮炊き用の鍋の一部とみられる縦約8㌢、幅約6㌢の土器破片に縦約4㌢、幅約3㌢の範囲で、頭部に鳥の羽のようなものを付け、右手に祭具を持ち踊っている人が線で描かれていた。
破片は遺跡中心部北側にある、当時の生活道具などが多く捨てられたとされる「北盛土(きたもりど)」から1993年に出土。今年6月、土器の整理作業中に絵が確認された。
【静新平成23年7月9日(土)朝刊】
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