足利氏の氏寺、国宝に…文化審議会が答申
国宝指定を答申された鑁阿寺本堂
文化審議会は17日、東日本を代表する中世の密教寺院である鑁阿寺(ばんなじ)本堂(栃木県足利市)を国宝に、旧加賀藩主が昭和初期に建設した旧前田家本邸(東京都目黒区)など建造物9件を重要文化財に、それぞれ指定するよう文部科学相に答申した。
一方、昨年12月に全焼した金山寺(きんざんじ)本堂(岡山市)の重要文化財指定を解除することも求めた。
鑁阿寺は、後の室町将軍につながる足利氏の氏寺。現在の建物は、鎌倉時代の1299年に当時最新の建築様式だった「禅宗様(よう)」をいち早く採り入れて建てられた。軒下を装飾し、強度も高める建築構造「組物(くみもの)」に特徴がある。
また、島根県津和野町の津和野地区、岡山県津山市の城東地区の2地区を、重要伝統的建造物群保存地区に選定することも求めた。
(2013年5月17日22時02分 読売新聞)
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