釈迦涅槃図 1幅
法量 縦316センチ 横239センチ
下河原妙海寺蔵
釈迦が希連禅河のほとり沙羅双樹の下で静かに世を去る壮厳な情景を描いた仏涅槃図(ほとけねはんず)は、毎年釈迦の忌日に各寺でおこなわれる涅槃会の本尊として、平安時代以後信仰されてきた。
妙海寺20代日根上人(延宝4年く1676年〉)の裏書によれば承応2年(1653年)本寺に施入されたもので、画工は狩野玄俊と伝える。
仏の床の前面が広く、菩薩、天部、仏弟子等が混在しているように見えながら一定の法則に従って配置されている点、悲しみの表情の誇張が強い点など江戸初期の傾向を示している。画幅が特に大きな所が珍らしいものである。
(「沼津の文化財昭和51年3月31日発行:沼津市教育委員会」48頁)
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