▲自決直前.バルコニーから自衛隊員に演説する三島由紀夫(45年11月25日)
ノーベル賞候補作家三島由紀夫は、45年11月25日午前11時13分ごろ、楯の会のメンバー4人を引き連れて東京・市ケ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に押し入り、総監室にいた益田兼利総監(当時)を監禁、その眼前で楯の会の1人とともに割腹自殺を遂げた。
三島は自殺の寸前に本部バルコニーに出て、広場に集まった約1,000人の自衛隊員を前に「諸君、自分たちを否定する憲法を守るのか」と問いかけ、「自衛隊に失望した」と叫んだ。いわば治安活動に向かって行動を起こさない自衛隊に対する死の抗議で、全世界に大きな反響と論議を呼んだ。(静岡年鑑昭和46年度版 昭和46年7月発行)
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