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(「文化財の未来図」村山隆著 岩波新書 2023年12月20日発行)を図書館から借れていました。紹介です
はじめに・・・前略・・・ 多くの文化財は、水や空気のように当たり前に存在しているため、日頃は特に意識することはないのだが、地震や風水害など、さまざまな災害で消失してしまって初めてその存在の大きさに気が付く。交通、通信、電力、上下水道などの公共施設のインフラが復興した後に襲われる心の喪失感を生んでしまうことになる。文化財は、日本人の健全な心を支えるのに不可欠な「心のインフラ」なのである。水と空気は、少し乱暴な言い方になるが、どちらも技術力があれば再生可能である。しかし、文化財は消失してしまえば「もとに戻らないもの」である。最近隆盛のデジタル・アーカイブ化を促進して残すことも重要であるが、単なる記録だけでは次の世代にまで人の記憶をつなぐことは難しい。やはり「もの」自体の存在が重要となる。
一度消失すると再生がきかない文化財の保全は、きれいな吸気と水の環境保全とともに、現代のわれわれが次の世代のために覚悟を決めて取り組むべき重要な課題なのではなかろうか。本書は、約半世紀にわたって「文化財」と関わってきた私の経験と実践に基づく未来への提言である。(「文化財の未来図」村山隆著 岩波新書 2023年12月20日発行) |
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覚えていますか? 中屋酒店(ワインの中屋)アーケード名店街の老舗の酒屋さん
中屋酒店の歴史
大正3年本通り(大正2年沼津大火で本通が開通)へ出店、食料(味噌、醤油、食品)卸業問屋として。
昭和26年酒類販売許可を受け、酒店として営業。
平成29年3月中屋酒店閉店(ご主人鈴木一郎氏、高齢により視力の低下が著しく、配達、仕入れの自動車運転が難しくなり、閉店を決断する)
(※店舗の西後ろの倉庫は、昭和30年代に購入)